↑これのあとがきに書こうとして日本語まとまらないなと思って一度やめたことなんですけど、昨日DMで感想頂いた時に返信の為にがんばって書き起こしたことをせっかくなのでここでも改めてまとめて記述しておこうと思います。

本来あとがきなので興味ない人はスルーしてください。

 

・犬夜叉がかごめの顔を思い返す見開きのシーンの話

本を見てくれた方はお分かりかと思いますが、あそこはどれも原作であったシーンを抜粋しています。ただ、当初ネームの段階では、なるべく原作であった「印象的な笑顔」を抜粋するはずでした。

そもそも犬夜叉がかごめを好きになる瞬間ってどんな時かなと思ったときに、真っ先に思い浮かんだのが、6巻裏陶によって桔梗が復活した後の、かごめの笑顔をみて「なんだ…? かごめの笑顔見たらホッとしたぞ」のところでした。
多分一番最初に無意識に好きになったのはここからなのかなとは思っていたのですが、だったら好きを自覚するときもやっぱり笑顔を見てがいいなと思い、前述のように、かごめの笑顔を沢山フラッシュバックさせたい!とクライマックスでの見開きを想定してネームに取り掛かっていました。

ところがいざ抜粋しよう原作を読み返してみると、ないんですね。かごめの笑顔を犬夜叉がちゃんと見てるシーンが、ほとんど。

初期の頃は大体かごめは犬夜叉に対して威勢がいいか、怒ってるか、きょとんとしてるか、なんなら泣いてることの方が多いとかで、全然抜粋できるところがない…(あるにはあるんですがコマの演出的にあんまり重要じゃなかったり…かごめは笑っていても肝心の犬夜叉は見てなかったり…)

結局どこでやっとちゃんとした笑顔を見るシーンがあったかというと、見開きの左端にも描いた「やっとあたしの顔見た」のところでした。

もう、正直、抜粋箇所求めて読み返してる私もかごめにシンクロして内心叫びました。

やっとかごめの笑顔見た!!!!!!!!!

やっとかごめの笑顔を見た時に犬夜叉がホッとした…何この演出…留美子先生憎すぎる…

 

自覚するタイミングというかきっかけは、原作でいうと「会いたかったんだもん!」があったからかなと思い(ネームの順番的にはその後に笑顔シーンを探し始めたんですが)、何とか慣れない隙間産業で話を広げていきました。(いや広げるというか埋めるというか…)

丁度その時はまだ桔梗が生きてることも知らず、気持ち的に踏みとどまる要因がなかったことも大きなポイントだったんじゃないかなと思います。

こうして考えてみると桔梗の存在が一旦なくなってから無意識にかごめを好きになって、殺生丸様との戦いを経て、特別だとはっきりと認識して、そばに居てほしいと気持ちも伝えて、二人っきりで姫様の遺体を見守ってちょっとドキドキ♡なコマも入れておいて(あそこ超萌える)、その直後にまた桔梗が再登場するっていう…なんだこの神漫画…

留美子先生~~~演出の鬼~~~~!!!

 

あとついでに思い出したので記述しておこうと思うんですが、本当は日中に笑顔と太陽で眩しい演出で好きを自覚させようと思っていました。だってかごめにはやっぱり明るい太陽が似合うんだもん…が、話の流れ的にどうしても昼のうちには無理だったので、だったら夜、せめて満月の日の夜に月明りマジックを取り入れたい~と同人誌では満月を描写しました。

これが奇跡的に原作とつじつま合わせが出来まして、本のラストの桔梗おねーさまのぺージの1コマ目、あそこは単行本8巻5話を参考にしているんですが、そこで滅多と描かれない月を留美子先生は描いてくれていて、その月齢が目測18(ちょっとページによって20っぽかったり危ういですが)くらい。

同人誌のラスト1ページは自覚したその日の夜の桔梗を想定して描いているので月も満月のまま描写しています。

逆算すると満月の日から、桔梗と再会する日まで2~3日空いていた感じになります。

つまり2~3日間は犬夜叉は恋心を自覚して浮かれポンチのままかごめと接していた…(いや1日も桔梗のことを忘れたことはなかったって言ってるけど)

そう考えると余計にあのかごめにぴとっとくっつかれてやらしーこと考えちゃってるシーンが胸に刺さって破顔します あそこほんと萌え~~~~~~~~

ついでのついでに以前ブログで暦について考えたことがありましたが、それにこじつけて日にちを割り出してみると、蜘蛛頭の朔が7月16日(現代水準の日付)、その次の朔の桃果人よりは前の話なので、満月の日は7月31日、桔梗と再会したのは8月3日頃…? いやどうせおかしいとこだらけだからこれ以上考えるのは無意味だやめよう

 

書いてく内に着地点見失いました。

結局何が言いたかったっていうと、犬夜叉最高に面白いです!!!!!!!ここまで読んでくれた方ありがとうございました!!!!!!!