「アンタ今人間なのよ、無茶だってば!」
頭上で喚く声を無視して辺りを見回す。
無数の妖気……上等じゃねえか。
「かごめ、前におれが言ったこと覚えてるか?」
「え…」
人間がどうした。逃げ切れねえなら戦るしかねえだろう。

「命を懸けておまえを守る」

──絶対に、守ってみせる。